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7月11日に「MESH環境デザインセミナー」が名古屋大学にて開催されました。
今回のセミナーはコメンテーターに東京からIIJIMA DESIGNの飯島直樹氏を迎え、 名古屋大学教授の谷口元氏、MESH会長の加藤和雄氏の三者が 「時代とデザイン」というテーマに対して議論を交わしました。 飯島氏は影響を受けたジャクソン・ポロック(1950年代の抽象表現主義画家)や ドナルド・ジャド(1960年代のミニマル・アーティスト)の作品を紹介し、 自身のデザインへの関係性について述べられました。 またインサイド・ゼミでの倉俣史郎氏、内田繁氏、沖健二氏、近藤康夫氏 など多数のデザイナーとの出会いや、飲み屋での熱い議論が 今の自分を築いてくれたと懐かしむように話をされました。 飯島氏の話や作品を見させて頂いた中で私が感じたのは、 論理・感覚の相互の観点でのデザインバランスがすばらしいという点でした。 それだけに空間に説得力があり感動を与えるものでした。 さらに飯島氏は「生命とは要素が集合してできた構成物ではなく、要素の流れがもたらすところの効果なのである」「要素という名の動的な平衡」「時代はドゥールーズのものとなるであろう」 などのキーワードを挙げ、デザイン行為における物体の持つ内在性の重要性を 示唆されていました。 この話を元に谷本氏は、建築的な観点から現代の都市環境における建築などの存在について述べられ、 その中で「建築は都市のインテリアである」という言葉を残されました。 これは「インテリア」という言葉を用いることで、 都市を形成してく建築をより私たちの身近なモデュールに置き換えて考えることができます。 一つ一つのオブジェクトとして建築をとらえその存在のあるべき姿を考えるべきであるという そのメッセージは、特に学生のみなさんにはとても理解し易いものであったと思います。 都市・建築・インテリア。 人や動物、そしてこの地球はそれぞれが持つ粒子で形成されています。 私達が美しいと感じる時、感動を覚える時。 それらは物体と粒子が溶け合い、調和がとれた時にはじめて生まれるものだと思います。 私自身、建築やインテリアはカテゴリーに関係なく時間軸は一緒であると考えていますが、 今回のセミナーに参加することで改めて相互の関係性を意識し、 デザイン活動を行っていかなければならないと感じました。 これからもMESHでは建築家やデザイナーの方々をお招きし議論や理解を深めていきたいと考えておりますので、みなさんご期待ください。
by toriidesign
| 2008-07-16 16:58
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